気候変動に関する政府間パネル(IPCC)などが、問題の重大性と緊急性を報告し、 一部先進国の化石燃料大量消費が原因ながら、途上国の被害の方が大きいことが 共通の認識になって以来、気候変動問題はG8の議題になってきました。 特に2005年イギリスでのグレンイーグルズ・サミット以降はG8の主要議題となっています。
2005年グレンイーグルズ・サミットでは「グレンイーグルズ・ダイアログ」が採択されました。 これは気候変動に関し主要途上国も加えて取り組みを話し合う趣旨のもので、 2008年の洞爺湖サミットで討議結果が報告されることになっています。 2007年ドイツのハイリゲンダム・サミットでは、2050年までに世界の温室効果ガス排出量を半減することや、 2009年までに2013年以降の国際的な枠組みについて合意することが承認されました。
環境(気候変動、生物多様性)、貧困・開発、人権・平和、世界経済などが議題になると考えられますが、 気候変動問題については、グレンイーグルズ・ダイアログの討議結果報告と 京都議定書約束期間初年度の対策状況報告を基に、 今後に向けて中長期の目標について合意する必要があります。