さて、デンマークではゴミの収集にお金をとっています。医療費や学校を無料にしている国で、ゴミは有料なのです。ゴミをできるだけ減量するための政策です。政策の目的が実に明確ですね。日本では、ゴミの収集には、国民一人当り、年間3万円のお金がかかっていますが、それの多くは税金で賄われています。
デンマークでは、家庭から出る日常のゴミは、収集頻度(1週間、2週間、3週間、1ヶ月に1度)と、1回当たりのゴミの量により、契約をして取りに来てもらいます。当然、量が多いほど、頻度が高いほど、高くなります。普通の家庭の家庭ゴミの収集料は、1万円〜1万五千円程度だそうです。
さらに、地域毎に、リサイクルセンターがあり、家庭ゴミ以外のごみ(粗大ゴミ等)はそこに市民が持ち込みます。ヘヤニングという町のリサイクルセンターを見学しましたが、市民の車が次々にやって来て、ゴミを分別して投入していました。分別内容は、地域により違いますが、そこでは次のような分別を行っていました。
・リサイクル品:ガラス(板ガラス、リユースしないガラスビン等、種類別)、電線、古タイヤ、プラスチック、紙(ダンボール、普通の紙、新聞など、種類別)、金属、電気製品、パソコン等に分けて投入
・可燃ゴミ
・埋立てゴミ:石膏ボード、グラスウール断熱材、瀬戸物等
・危険物:化学薬品、毒物、ボンド、塗料、オイル、バッテリー等
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リサイクルセンター
市民が次々と車でゴミを捨てに来ていた
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