世界一の風力発電シェア
デンマークの自然エネルギーの内、世界的に活躍がめだっているのは、風力発電です。 デンマークは、やはり石油危機をきっかけに風力発電に本格的に取組み始め、今や国内電力の約15%を風力発電で賄うようになるとともに、デンマーク製の風力発電機器は、世界シェアの半分近くをしめ、日本でもシェアの約60%を占めているそうです。酪農の国デンマークが、世界に先んじて風力発電に取組み、新しい産業を起こし、新しい雇用を創出するまでになったのです。 デンマークでは、至るところに風力発電の風車があります。その約85%が、市民の出資によるものです。風力発電など再生可能エネルギー優遇策により、投資により5〜7%の利益が出るそうです。
最近では、海に風車を建設する洋上風車に重点が移って来ました。陸上(内陸)では、風車を運搬する道路などの制限により、余り大きい風車は建てられません。せいぜい1MW程度まででしょうか。 ところが、洋上だとそのような問題はないので、大きな風車が建てられます。 2001年、コペンハーゲン沖に2MWの風車が20基、2002年には、サムソ島沖に2.3MWの風車が10基、ユトランド半島西海上に2MWの風車が80基、2003年には、シェーランド島南沖海上に、2.2MWの風車が72基建設されました。さらに、3MW、4.2MWの風車が開発されています。 規模が大きいほど、コストが安くなり、いまや、世界的には、風力発電コストは、火力発電とほとんど肩を並べるところまで来ています。 風車の塔の中には、制御装置やメータがあり、情報は逐一、メーカーに送られています。風車は遠隔制御可能であり、必要があれば、メーカーから保守要員が駆けつけられるようになっています。最近の洋上風車には、ヘリポートがつけられ、ペリコプターで駆けつけられるようになっているそうです。
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