CASA年表・歩み2016年
12月 | 第3回ちきゅうCafé 第1回ちきゅうEnglish COP22報告会 「歴史的な合意『パリ協定』 からの第一歩 ~COP22を受けた取組み~」 組合員活動推進学習会(おおさかパルコープ) 「地球温暖化と私達にできること」 |
11月 | 第2回ちきゅうCafé COP22(モロッコ マラケシュ) |
10月 | 省エネチャレンジ組合員交流会 (おおさかパルコープ) |
9月 | 第1回ちきゅうCafé 出前授業(甲南中学校) |
8月 | 第24期地球環境市民講座 課外講座 親子環境教室(ペットボトルソーラーカー) |
7月 | 第24期地球環境市民講座 第2回・第3回 講座 セミナー「アメリカの電力政策と今後の行方」 |
6月 | 第24期地球環境市民講座 第1回講座 第16期 通常総会 |
4月 | 電力自由化スタート |
3月 | 高浜原発3・4号機差し止め仮処分決定 |
1月 | COP21に向けた連続シンポジウム 第3回「COP21報告会」 |
高浜原発3・4号機差し止め仮処分決定
3月9日、大津地方裁判所は原子力規制委員会が新規制基準に適合しているとし、2015年2月に再稼働した高浜原発3・4号機について、運転を差し止める仮処分決定(以下、「決定」という)をしました。決定は、福島原発事故を踏まえた過酷事故対策についての設計思想や、外部電力に依拠する緊急時の対応方法に関する問題点、基準地震動策定に対する問題点について危惧すべき点があり、津波対策や避難計画についても疑問が残るなどとしています。2014年5月21日に福井地裁が大飯原発3・4号機の運転を差し止めた仮処分決定に続く、画期的な決定です。
第1回ちきゅうCaféを開催
9月23日、「ちきゅうCafé」第1回を開催しました。「ちきゅうCafé」は、たとえば暮らしのなかで「これって温暖化のせいかも?」と思うような身近な疑問から出発して、温暖化について学んでみたいと思う皆さんや、国連の気候変動交渉を知りたいと思う皆さんが集まって、一緒に学ぶ場を作りたいという思いでスタートした新しい企画です。20名程度で、和気あいあいとフランクなムードが特徴で、講師にも気軽に質問できる雰囲気や、参加者同士の意見交換や交流の時間を大事にしています。第1回は「パリCOPに行ってきた人の話を聞いてみよう!」と題して、2015年11月にパリで開催されたCOP21についてCASAスタッフの土田が話題提供しました。11月には第2回、12月には第3回を開催しました。CASAに来れば、最新の情報をキャッチできる、仲間に会える、皆さんにとってそう思っていただける場になればと思いながら取り組みを進めています。
甲南中学校での出前授業
9月30日、甲南中学校(兵庫県芦屋市)で中学3年生を対象に出前授業を行いました。出前授業プログラム「地球温暖化防止と国際交渉」は、1限目は講義編、2限目はワークショップ編という構成で、2限で1プログラムとし、午前(44名)・午後(29名)に計2回実施しました。講義編では「地球温暖化とその影響」やパリ協定のポイントや日本の交渉姿勢を、ワークショップ編では、「交渉を前に進めるために日本が提案できることは何だろう」というテーマでグループ・ディスカッションをしました。グループで出た意見の中から「日本がこうすればいい」と思うベスト3を決め、グループごとに発表してもらいました。二酸化炭素(CO2)を人為的に吸収させるための対策として「石などにCO2を吸収させる技術を発明する」案など、中学生らしいユニークな提案もありました。同校での出前授業は、プログラムの改善を図りながら2017年にも実施し、2018年10月にも実施予定です。
パリ協定が発効
2015年12月12日にCOP21で採択されたパリ協定合意から1年足らずの11月4日に発効しました。これは世界1、2位の大排出国である中国(習国家主席)とアメリカ(オバマ大統領)が9月にパリ協定への参加を揃って表明したことがきっかけになり、これにインドなどが続き、EUとフランスなど批准条件が整ったEU加盟国が批准したことで、発効要件が満たされたからです。京都議定書が発効までに7年以上かかったことを思えば、驚くべきスピードです。これは世界の温暖化に対する危機感の現れです。パリ協定の発効により、モロッコ・マラケシュで開催されたCOP22は、並行して「パリ協定第1回締約国会合(CMA1)」が開催されましたが日本は批准手続が遅れ、CMA1に締約国としてではなく、オブザーバーとしての参加になってしまいました。