CASA年表・歩み2014年
12月 | COP20(ペルー リマ) 地球温暖化防止セミナー 「冬は暖かく!夏は涼しく!手軽で快適 な暮らし方と住まい」 |
11月 | 「CASA2030モデル」開発 |
10月 | 市民・地域共同発電所全国フォーラム2014 |
9月 | 第22期地球環境大学 課外講座 第22期地球環境大学 第3回講座 |
8月 | 第22期地球環境大学 課外講座(2回) 第22期地球環境大学 第2回講座 |
7月 | セミナー「アメリカの温暖化・環境政策最前線 -石炭火力とクリーン電力の展望-」 第22期地球環境大学 第1回講座 |
6月 | 連続学習会「IPCC第5次評価報告書を読む」第3回 第14期通常総会 |
5月 | 大飯原発3・4号機運転差し止め訴訟 連続学習会 「IPCC第5次評価報告書を読む」第2回 |
4月 | 連続学習会 「IPCC第5次評価報告書を読む」第1回 |
3月 | 「さよなら原発?3.9関西行動」集会 認定NPO法人に認定 |
2月 | シンポジウム 「COP19/CMP9の成果と課題」 |
1月 | IPCC第5次評価報告書第1作業部会 報告書の勉強会 |
連続学習会「IPCC第5次評価報告書を読む」の開催’
「IPCC第5次評価報告書(AR5)」が公表されたのを受けて、IPCCAR5について学ぶ、連続学習会を開催しました。
連続学習会では、日本からIPCCの各部会に参加し、報告書の主執筆者の先生方に、各部会の報告書の内容を報告していただきました。
第1回の「地球温暖化の現状と将来予測」は、筑波大学生命環境系主幹研究員の鬼頭昭雄さんに報告していただきました。
WG1は、第4次評価報告書に続いて「温暖化は疑う余地がない」とし、「気候システムへの間の影響は明らか」とし、温暖化が人間活動が原因である確率は95%以上だとしています。そして、今回のAR5では、「気温の上昇量はCO2の累積総排出量にほぼ比例している」という新しい知見が示され、残された排出量に対して今現在の排出を続けた場合、30年足らずで2℃を超えてしまうことになるとしています。
第2回の「地球温暖化の影響と適応」は、国立環境研究所社会環境システム研究センター統合評価モデリング研究室主任研究員の髙橋潔さんに報告していただきました。
WG2は、気候変化は全ての大陸と海洋にわたり、自然及び人間システムに影響を与えているとし、温暖化の進行がより早く、大きくなると、適応の限界を超える可能性があるとしています。さらに、平均気温の上昇が産業革命以前より2℃を超えると様々なリスクが上昇するとしています。このAR5の時点ですでに0.85℃上昇しており、残された上昇幅は1℃程度になります。
第3回「温室効果ガスの排出抑制」は、国立環境研究所社会環境システム研究センターフェローの甲斐沼美紀子さんに報告していただきました。
1970年からの40年間のCO2累積排出量は、工業化が始まった1750年以降の260年間の累積排出量の半分を占め、ここ40年間に急速に増加しているとし、その原因はGDPと人口の増加、さらにエネルギー源としてCO2排出量の多い石炭の使用量が増えたことによるとしています。21世紀に2℃未満に抑制するためには、温室効果ガスの濃度を430-480ppmに留める必要があり、温室効果ガス排出量を2050年に40~70%、2100年にゼロないしマイナスにする必要があるとしています。
認定NPOに認定されました
2014年3月20日、大阪市から認定NPO法人に認定されました。認定NPO法人は、NPO法人のうち、運営組織や事業活動が適正であって公益の増進に資するものについて、一定の基準に適合したNPO法人のことです。認定NPOとなることで、寄付者は税制上の優遇措置を受けることができます。
第22期地球環境大学課外講座
「見つけたよ、これも温暖化のせい!?」身近なところから温暖化の影響を探そうと8月20日に、阪上勝彦さん(道の駅かなん駅長)と宇田篤弘さん(紀ノ川農協組合長)を訪ね、農業への影響をうかがってきました。
野菜や米、果樹は一般に最低気温が25℃以上の日が続くと高温障害がでて生育や色づきが悪くなる。この頃の夏は、25℃以上の熱帯夜が当たり前のようになっている。農家は収穫を早朝に済ませ、夕方は田畑の夜温を下げるために、水やりや土に霧吹きをするなど、今までにない労力をかけている。それでも収穫の低下や品質のばらつきが多くなった。農業には、光、温度、湿度、養分、水が欠かせない。これらは長年の技術の蓄積により人為的にコントロールできることもあるが、最近の激しい天候の変化には、それも限界にきていることなどをお聞きしました。
阪上さんのお話を伺いました(道の駅かなん) | 樹齢100年以上の柿畑での記念撮影(紀ノ川農協で) |