CASA年表・歩み2000年
12月 | 地球環境大学第6回講座 第28回気候変動問題研究会 |
11月 | 名古屋大気汚染裁判で再度差止請求認める判決 COP6合意出来ずに決裂 第6回廃棄物問題研究会 |
10月 | 「2010年地球温暖化防止シナリオ」の出版記念シンポジウム 教材「地球温暖化」の開発と公開授業 地球環境大学第5回講座 |
9月 | 第5回廃棄物問題研究会 地球環境大学第4回講座 |
8月 | 地球環境大学第3回講座 第27回気候変動問題研究会 |
7月 | 地球環境大学課外講座 |
6月 | 第4回廃棄物問題研究会 第8期地球環境大学第1回講座 地球環境大学第2回講座< |
4月 | アースデー2000 「環境教材―地球温暖化」発表 |
3月 | 第3回廃棄物問題研究会 |
2月 | 第2回廃棄物問題研究会 |
1月 | 尼崎大気汚染裁判で差止請求を認める判決(神戸地裁) |
「2010年地球温暖化防止シナリオ」の出版
CASAでは、1997年のCOP3直前に「CO2排出削減戦略の提言」を発表し、日本におけるCO2排出削減の可能性についての提言を行いました。その後、京都議定書により日本の6%の削減目標が決まったことを受け、再度新たな資料で、2010年における日本のCO2の削減可能性を検討し、『2010年地球温暖化防止シナリオ』(水谷洋一編著、実教出版)として出版しました。内容は、「原発の大増設や、森林によるCO2吸収量を過大に見積もったり、京都メカニズムで海外から排出枠を購入しなくても、京都議定書に定められた温室効果ガスの削減目標を国内でのCO2排出削減だけで達成できる」というものです。10月21日には、出版を記念して、シンポジウム「2010年温暖化防止社会を考える」を開催しました。
教材「地球温暖化」の開発と公開授業
この教材は、CASAが初めて開発した環境教育の教材です。教材は授業の指導案と資料集とからなっています。指導案は小学校高学年編と高等学校編とがあり、いずれも小学校と高校の現役の教師に作成段階から参加していただき、実際に授業をしてもらい、その授業での児童や生徒の反応を踏まえて作成されました。この教材は、児童や生徒向けの副読本ではなく、教師の方々がこれを使って、実際に授業をしていただくことを目的に作成しました。また資料集は、必要と思われる108項目について、最新のデータを用いて解説をしたものです。また、「沈みゆく南の島々」などの14枚のカラーパネルも添付されています。CASAでは、こうした教材を用いた公開授業も行いました。CASAの団体会員であるおおさかパルコープでは、10周年記念事業としてこの小学校高学年編を大阪市内および北河内の小学校約415校に配布いただきました。小学校高学年編と高等学校編、両編あわせてこれまでに約800部を普及しました。
尼崎大気汚染裁判で差止請求が認められる
1月31日、神戸地方裁判所は尼崎大気汚染公害裁判で、自動車排ガスによる健康への影響を現在進行形のものとして認め、一連の大気汚染裁判では初めて差止請求を認めた画期的な判決を言い渡しました。差止請求は公害裁判では、大阪空港判決以来四半世紀ぶりに勝ち取られたもので、西淀川公害裁判判決や川崎公害裁判判決を大きく前進させました。2000年11月の名古屋大気汚染裁判でも、再度、差止請求が認められました。